ニッカウィスキー宮城峡蒸溜所を訪問

遅く取れた夏期休暇で、仙台の宮城峡蒸溜所見学に行ってきました。

宮城峡といえば、朝ドラ「マッサン」のモデルとなったニッカ創始者、竹鶴政孝氏が創設したニッカウィスキー蒸溜所のひとつで、特徴的な設備と様々な銘柄のウィスキーを醸しだす名所です。

場所は仙台から西の山側に入った処で、山野に囲まれた場所にありました。 入り口に展示されたポットスチル(蒸溜釜)と樽が雰囲気を醸しだしてます。

下段左がビジターセンター、右がセラー(樽貯蔵所)。 赤レンガの建屋は風情がありますね。
夏の盛りながら、既に秋のお客さんも(^ ^)

見学はマッシュタン(原料の煮沸)から蒸溜釜、貯蔵所へと連なって進みます。時間が昼だったためか、少人数のグループでゆっくり見て回ることができました。

宮城峡蒸溜所のポットスチルは、下部にふくらみのあるバルジヘッド型。

同じニッカの余市(ストレート型)と比較して、芳香成分が残り風味が豊かになる造りです。

施設にはモルト(麦芽)を貯蔵するサイロと、た麦芽の乾燥塔(キルン)もありました。 キルンの特徴的なパゴダ屋根はサントリー山崎や白州にもありますが、実際に使われていたのを見たのは初めてです。

こちらは貯蔵所の内部。白州の大セラーと比較して流石にこじんまりとした印象でしたが、並ぶ樽の姿は圧巻でした。また貯蔵による液面低下(Angels Share)や樽の種類についての展示も興味深かったですね。

貯蔵するに従い、樽を通した蒸発で減って行くのと、浸潤した成分で色づいて行くのが判ります。
4種類の樽の解説。日本国内で作られているなら、材質はミズナラですね。

見学が一段落したあとは、簡単な解説を受けた上で試飲も頂きました。 竹鶴ピュアモルトと鶴17年を比較してみると、竹鶴のフレッシュ(グラシー)さに対して鶴は熟成のドライフルーツやメープル香を感じます。

また場内には直売店と有料試飲のためのバーも併設されていました。 これまで発売された銘柄を見ながら、購入の参考も兼ねてちょっと寄り道w

ここでしか販売されていない宮城峡12年の2銘柄を頂きます。 「…うーむ、どっちにしよう?」 としきりに首を捻ってました‹‹(´ω` )››

ちなみに、レアな銘柄等の香りを体感する展示(右)もあります。

最終的に選んだのが、下記の蔵出し51度と宮城峡12Y モルティ&ソフト。 蔵出しはカスクストレングスと云った呑み口で、ロックでもよく香るのが秀逸ですね。モルティ&ソフトは名の通りモルトの風味が全面に出て、ゆっくり味わえる逸品でした。

結局、酒を買いあさる旅になってしまったののが、当家としてむべなるかな(笑汗)。

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